
『女は好きなことを仕事にする』の概要
| タイトル | 女は好きなことを仕事にする |
| 著者 | 大原真樹 |
| 出版社 | 大和書房 |
| 出版日 | 2020年3月25日 |
| ジャンル | エッセイ |
『好きなことを仕事にする』は、東京都出身の大原真樹さんによって執筆された、女性の働き方をテーマにしたエッセイです。
大原さんは1964年生まれで、アパレル会社のバイヤー、芸能人のスタイリストを経て、2006年42歳の時に、モロッコ雑貨のオリジナルブランド「ファティマモロッコ」を立ち上げました。
そんな大原さんの、バイヤー、スタイリスト、そして起業というキャリアをたどりながら、「好き」を仕事にするとはどういうことなのかを紐解いていきます。
女性も働くことが当たり前となった今の時代に、改めてキャリアを考え直すおすすめの1冊となっています。
『女は好きなことを仕事にする』のあらすじ

ここからはネタバレを含みますのでご注意ください!
「好き」なことだけをする – バブーシュとの出会い
大原さんが初めてモロッコに足を踏みいれたのは36歳のときでした。
イスラム教の国であるモロッコでは、いまだに男尊女卑の風潮が根付いていて、自分の幸せを選択できるということは自由であると同時に、選ぶ勇気が必要だと改めて感じさせられます。
そんなモロッコで大原さんはバブーシュと出会います。
バブーシュとはモロッコのスリッパのようなもので、本作の表紙にもなっています。
大原さんはこのバブーシュや色とりどりのモロッコ雑貨を日本に広めたいと思い立ち、起業を決意します。
自分でやると決めたこと、自分が愛情を持って作ったものだからこそ、その適正な価値を見抜いて値段をつけるのも自分です。
自分で決めたことだから後悔もしません。
大原さんが10代の頃から思い続けてきた「好きじゃないことはやめる」。
大原さんは、今まで続けてきたバイヤーやスタイリストの仕事を手放してでも、「自分はこれがしたかったんだ」と思えるくらいのものに出会いました。
決めるときは「好き」か「嫌い」かだけでいい。
p87より引用
とりあえずやってみる
今の年齢が何歳であろうと、1日でも早く始めた人が幸せになると大原さんは言います。
50歳で始めたとしても、80歳までやればベテランですよね。
でも女性は年齢を重ねるにつれて、体の変化が顕著になります。
好きなことをできる時間は限られているからこそ、早く始めるに越したことはないのです。
そうとはいっても、始めから完璧を求めると失敗を恐れてしまうし、大きなお金が無いと始められないといって借金をする必要はありません。
要は身の丈に合ったことから「試してみる」ということが重要なのです。
この人にはなにができるか?
始めたら、ビジネスの経営者です。
大原さんは経営者として、スタッフとの関わり方を模索しました。
対面でやりとりができる環境だからこそ、強い口調でコミュニケーションを図る大原さんとスタッフの関係性は保たれていました。
しかし、経営者となると毎日顔を合わせることも難しくなります。
大原さんは、アフターフォローを怠ったタイミングで大切なスタッフの1人を失ってしまいました。
この経験から、大原さんは
- 自分の目の届く範囲でコミュニケーションをする
- 人に過度に期待しない
- この人にできることは何だろうか
と考えるようになりました。
自分軸を太く持つ
好きなことを仕事にできる人は、「好きなことを、時間を無駄にせず、人の目を気にせず、自分がやりたいことをやりたいようにやる人」と大原さんは言います。
自分のしたいことに貪欲になること、調子が良くても悪くても周りと比べないこと、自分の働きやすい時間を知ること、すべて自分軸につながります。
また、大原さんは一緒に働くスタッフとどんな仲が良くても、「上司と部下」という線引きを忘れません。
明確な上下関係がなければ、お互いに主張が強くなり、本来うまく進むことも進まなくなります。
逆に、関わっていてしんどいと感じる人とは付き合わないという選択も重要です。
嫉妬は「人に向けたら攻撃、自分に向けたら向上心」
p168より引用
『女は好きなことを仕事にする』の口コミ・評価

良い口コミ・評価
自分を客観的に見て、キャリアを重ねても「今の自分は良くない、カッコ悪い」と自分の考え方を見直せるというのは、簡単にできることではないと思う。とてもカッコいい人だと思いました。
読書メーターより引用
年齢に関係なく好きなことをする人生素敵だな。と思えた。
読書メーターより引用
奇麗で可愛い物のバイヤー。起業家としてのシビアな目線と夢を追いかける情熱が両立。カッコいい!
読書メーターより引用
『女は好きなことを仕事にする』の良い口コミを見ていくと、自分軸を強く持っている作者を「かっこいい」という声が多く見られました。
悪い口コミ・評価
夢を持ち続けてなかなか踏み出せずにいる人間にとってはちょっとやり方考え方など真似できないかもと思いました。
読書メーターより引用
暑苦しい人が嫌いな人はこの手の本は苦手かもしれない(笑)
読書メーターより引用
『女は好きなことを仕事にする』の悪い口コミを見ていくと、「誰しもが同じように熱い情熱を持ってやりたいことを始められるわけではない」という意見がありました。
しかし、それでも「好きだからこそ頑張れる」ということに共感を抱いている感想が多く見られました。
『女は好きなことを仕事にする』を読んだ感想

『女は好きなことを仕事にする』を読んで、仕事や勉強はもちろん、何かを始めることに無意識にあった「壁」が無くなったように感じました。
女性ならではの考え方だと共感できる部分が多く、「女性ってちゃっかりしている」と言われるのはこういうことかと腑に落ちました。
タイトルの通り、「女性の働き方」に触れているエッセイですが、性別や年齢問わず、働き方や今後の人生に悩んでいる方に刺さる部分が多く書かれている作品だと思います。
『女は好きなことを仕事にする』はどんな人におすすめ?

『女は好きなことを仕事にする』は、こんな人におすすめです。
- 今の仕事に不満はないけれど何か物足りない
- 好きなことを仕事にしたい
- 女性だからって何かを諦めたくない
- 海外に憧れている
- 起業に興味がある
女性の働き方にフォーカスを当てているだけでなく、勇気を持って踏み出す1歩について描かれているので、何かを始めたいけど悩んでいる人の背中を押してくれる作品です。
おわりに

『女は好きなことを仕事にする』は、一見、女性に向けられた1冊に感じますが、好きなことを始めるのに男性も女性も関係ないと思わせてくれます。
写真や文章どうしのスペースが多く、あっさりと読むことができる作品です。
人生の在り方について悩みを抱える人、何かに挑戦することに対して背中を押してほしい人、この作品が重い足枷を取っ払ってくれることでしょう。


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