【あらすじ・レビュー】『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』恋の現実を綴ったエッセイ

「最近、恋人とうまくいっていない・・・」
「恋人がほしいのにできない・・・」

恋に悩みはつきもの。

幸せは時は人生の最高点にいるかと思うほど幸福なのに、苦しいときはどん底に落とされたように苦しい。

そんな恋に関するリアルな内容を、著者の唯川恵さんが綴った一冊になります。

『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』の概要

タイトル恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい
著者唯川恵
出版社大和書房
出版日2004年4月10日
ジャンル恋愛エッセイ


『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』は、石川県金沢市出身の唯川恵さんによって執筆された恋愛エッセイです。

唯川さんは、1955年生まれで銀行員として勤務しながら小説の執筆に取り組み、小説家としてデビューを果たした方です。

そんな唯川さんの自身の経験や周りの人間の恋愛についてを参考に、「恋」をテーマに持論を広げていきます。

現在のようなマッチングアプリなどは当然存在しておらず、当時の時代背景を知ることが出来るのも一つの楽しみ方かもしれません!

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『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』のあらすじ

ここからはネタバレを含みますのでご注意ください!

恋の終わりは悪い予感の方がよく当たる

唯川さんは過去に交際をしていた男性に振られる経験をしました。

振られるとはいっても「嫌いになったわけじゃない、仕事に集中したい」ことを伝えられ、二人はまだ交際している状態にありました。

それから連絡頻度が減り、唯川さんは相手を半年間待ち続けましたが、人伝に「彼が別の女性と交際をしている」との報告を聞いて、別れを認めるしかないことに気が付いたのです。

シンプルに「好きじゃなくなったから別れてほしい」といえばその時は傷つきますが、もう結果ははっきり決まっています。

「嫌いになったわけじゃない」この言葉による相手への期待が半年も続いたことは、時間を奪ったとも言えます。

うすうす感づいていた唯川さんですが、それでも少しでも相手を信じたい気持ちだってあります。

唯川さんは、恋は自分の勘を働かせなければならないものだということを悟るのでした。

恋の始まりは、よい予感の方が当たるけれど、
恋の終わりは、悲しいけれど、悪い予感の方が当たる確率が高くなるように思う。

p15より引用



それは恋愛体質?

唯川さんは、恋愛体質とはそもそもどのようなものなのかこう述べています。

ステディな恋人や、ともに人生を歩む夫がいて、ちゃんとそこに安らぎや信頼や家族のきずながあるにもかかわらず、それだけでは生きているという気がしない、ハラハラドキドキイライラしてないと気が済まない、恋愛したくてたまらない、そんな女のことだ。

p60より引用


つまり、今の恋人に対して「連絡が来ないから不安・・・」「もっと電話や合う頻度を増やしたいけど言いづらい」などと悩みを持っている方が、「私は恋愛体質だから」と決めつけるのは間違いということになります。

実際に唯川さんの友人が結婚し、「結婚して一番良かったことは?」という質問に対して友人は「もう恋愛しなくていいこと」と述べました。

恋愛特有の心の不安定さから解放され、心の安らぎを得られたことが結婚のメリットだということです。

頭の中を恋愛でいっぱいにすることだけが恋愛体質になる条件ではないことを、唯川さんは過去の経験から結論付けたのでした。

あなたがしたいのは、恋愛?それとも結婚?

唯川さんは、二人の既婚男性の友人に結婚した理由について質問をしました。

一人目の男性は、「嫌いなことがたくさん一致していた」と述べ、二人目の男性は「もし彼女が男だとしても一緒にご飯を食べたいと思ったから」と述べます。

唯川さんは、どちらの理由も「男と女」を前提としない内容であることに気が付きました。

結局、恋愛は共通の趣味があればあるほど楽しいが、結婚をし共に生活をするとなると嫌なことの価値観がどれほど一致しているかのほうが重要事項になるのかもしれません。

この考え方から今自分がしたいと思っているのは、恋愛か結婚か分けてみると、また動き方も変わるかもしれませんね。

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『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』の口コミ・評価

良い口コミ・評価

タイトルに魅かれて読みました。唯川さんの切り口が興味深く、サッパリと読めました。本当に好きな相手なんて、きっと、人生で二度か三度出会えれば、願ったり叶ったりなんだから。

読書メーターより引用

図書館で、タイトルに惹かれて、手に取った一冊。 恋愛に関してのエッセイを久しぶりに読みました。 著者の恋愛・男女に関する独特の視線が、とても面白い本です・ 本に書いてある著者ご自身の恋愛話が本当であれば、いい恋愛をされてきた方なんだろうなぁと思います。 人はそれぞれ年齢を重ねるにつれて、過去の恋愛に対する思い出や受け止め方が変わるでしょうし、それが人としての成長なんでしょうね。 『恋愛はいつも矛盾だらけ』と一文に、著者の恋愛に対する感性を感じました。

読書メーターより引用

図書館本。恋愛と結婚はやっぱり違うんだなと思ったり、「女」について改めて考えさせられたり。とても読みやすくて、今の私にはぴったりの本でした。ありのままの自分を好きになるんじゃなくて、受け入れられるようになりたいなぁ…。

読書メーターより引用

『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』の良い口コミを見ていくと、恋愛というテーマでもあっさりと読める、という声が見られました。

また、書いてある内容に関しても多くの共感の声が寄せられていました。

悪い口コミ・評価

この年代のひと特有なのかもしれないが、恋愛至上主義とでもいうような雰囲気が合わないと感じてしまった。

読書メーターより引用

片思い中の彼に会えないもどかしい気持ちを抱いていた時に見つけた本。タイトルに負けました。 唯川さんは恋に関するエッセイをいくつか書いているけど、私は前に読んだものの方が共感できたなぁ笑

読書メーターより引用

『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』の悪い口コミを見ていくと、ジェネレーションギャップを感じてあまり共感できなかった、という声が見られました。

しかし、それでも共感の声のほうが多かったので、多くの人の心を揺らしたエッセイ本といえます。

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『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』を読んだ感想

『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』を読んで、2004年に書かれた内容とは思えないほど多くの内容に共感することが出来ました。

唯川さん自身を含む周りの友人らの経験を知り、昔から考え方が変わっていない点があるところには喜びの気持ちが溢れました。

タイトルも私の好みで、見た瞬間すぐに手に取って読む気満々な気持ちになっていました。

大きなテーマは「恋」ですが、目次が細かく分かれており、仕事のことについて触れているページもあるので、様々な人に刺さる作品だと思います。

『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』はどんな人におすすめ?

『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』はこんなひとにおすすめです。

  • 恋の悩みがつきない
  • 恋愛観を学びたい
  • 少し恋から距離を取りたい
  • あっさりしたエッセイを読みたい
  • 普段あまり本を読まない
  • 仕事の悩みがある

前述したとおり、恋愛だけでなく仕事についても触れられている作品であり、唯川さんの考え方を多く知ることができます。

おわりに

『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』は、一見すると重ための内容かと思われますが、恋愛に対する定義やアドバイスが数多く記載されている本です。

あっさりした語り手で、核心をついてくる内容というほうが個人的にはしっくりきます。

そのため、「恋」を学ぶにはもってこいの一冊とも言えます。

そんな一冊を読んでみてはいかがでしょうか?

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