
「社会人年収90万一人暮らし」と聞いて、どのような生活を想像しますか?
週五日フルタイムで会社員をされている方であれば、ほとんどの方がかなり苦しい生活を想像するでしょう。
しかし、著者の生活は誰にも干渉されず、誰よりも幸福度の高い生活をしていたのでした。
そんな暮らしをしている著者の考え方について深く書かれているのがこの本になります。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』の概要
| タイトル | 年収90万円で東京ハッピーライフ |
| 著者 | 大原扁理 |
| 出版社 | 筑摩書房 |
| 出版日 | 2019年7月10日 |
| ジャンル | エッセイ |
『年収90万円で東京ハッピーライフ』は、著者である大原扁理さんが実際に経験している生活、考え方を記したエッセイ本です。
大原さんは25歳から週5日休みの隠居生活を都内に住みながら実践しており、見事にその生活を成り立てています。
現在は台湾に在住しているそうで、海外でも隠居生活が可能なのか実験中ということで、かなり行動力のある著者であることがうかがえます。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』のあらすじ

ここからはネタバレを含みますのでご注意ください!
フツーって、何?
昔と比べて様々な働き方、生き方が広く認知されて多くの人が新たな人生を送ることが多くなりました。
隠居生活をしている著者は、「生き方」についてこう語りました。
自分の選択した生き方が、正しいとか間違ってるとか、なんで人に言ったり、証明したり、認めてもらわなきゃいけないんだろう、と思ってます。
p74より引用
著者は、生き方に対していい悪いとか正しい間違っているなどの、相対的で対立的な価値観を持っているとしんどいのではないかと考えています。
苦労したほうがエライって本当か
著者は、結果に関係なく苦労することだけが目的の苦労に対して疑問を抱いています。
よく年配の方が「若いうちに苦労しておくべき」などの発言に対して著者は、
成長することとか、お金のありがたみがわかるのって、つらい経験をしなくてもできる人はできると思うんですけど。
p91より引用
逆に、苦労ばっかりしてるのにぜんぜん成長しない人もいるし。
つまりみんなそれぞれ、与えられた能力も、置かれた状況も違うんですよね。
なのになんで全員が一律に苦労しなきゃいけないのか、そこがいまいちわからない。
特に日本人は我慢しがちなので、目的のある必要な苦労と目的のない無駄な苦労がごちゃごちゃになっていないか、見つめなおす必要があると著者は言っています。
年収90万円の暮らし
著者は、東京都青梅市で一人暮らしをしていた時期があり、その際は週2回のアルバイトで月8~10万円の収入で暮らしていました。
実際の生活費はというと、家賃が2万8千円、ネット含む固定費が1万5千円、食費が1万円、だいたい月7万円の生活でやりくりをしていました。
週二回のアルバイトで働き、それ以外の時間は散歩と読書をしていたそうです。
時間のかからない趣味こそ毎日のハッピー思考術であり、関わる人数が少ないので人間関係におけるストレスも最小限に抑えることができていたのでした。
そうなると、将来のお金についてどうする予定なのか疑問ですが、著者は五年後十年後の人生計画については、特にビジョンは決めていません。
なぜならそのほうが楽しみがあるし、今を楽しむ理由にもなるから、と考えています。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』の口コミ・評価

良い口コミ・評価
タイトル通りの生活を送る著者の暮らし、考え方を書いた本。「努力し競争に勝つことが正義」のような価値観とはベクトルの異なる考え方をお持ちで、「進学とか就職って、しないと生きていけないのか?」と問いかける。人生で自分が大切にしたいものや、生きる意味などを見つめ直すきっかけを与えてくれる。心と体のチューニングは、とにかくボーッとするのが一番。趣味は、読書と散歩。なお、本書では再現性のある収入、支出の具体的内訳が語られており、価値観が近い人・慎ましい生活に抵抗がない人には、ノウハウとしても参考になる。
読書メーターより引用
ひま耐性、楽観的かどうか、世間体、でワークライフバランスを見つける。人の目を気にせず、自分の基準で生きること、そして「毎日をただシンプルに、きちんと生きていく」ということの価値にあらためて気がついた。
読書メーターより引用
もしかして一番自立してるタイプじゃないですか? 会社や他人に依存もしない。嫌なことはしない。野草も取ってこれるし、生活知識が豊富。自分の生活を楽しんで生きてる! 一番生命力が高く、最後まで生き残れる生き方だと思います。それは学生自体壮絶ないじめを経験したから生まれたものかもなのかも。この方の本、たくさん読んでみたくなりました。
読書メーターより引用
『年収90万円で東京ハッピーライフ』の良い口コミを見ていくと、著者ならではの考え方に多くの共感の声が見られました。
大人になったら社会人として働くことが当たり前となっている現代社会に反して、新しい生き方を証明した著者に興味が湧いた読者も多いようでした。
悪い口コミ・評価
90万でどうやって暮らすの?と思ったら、冷暖房はつけないとか、野草を食べるとか、真似をするにはかなりハードルが高い。
読書メーターより引用
大部分の人と違った生き方なのは言わずもがななため、全て真似するには厳しそう。欲を減らすこと、外部から受ける刺激を減らすことが節約に繋がりそう。さらっと書かれているが、いじめのことは壮絶だったと思うので、よく立ち直れた?立ち直ってはないのかもしれないが自分の中である程度消化出来ているのがすごい。そういう強さのある人だからこその生活かも。
読書メーターより引用
こういう生き方も考え方の一部としてアリだなた思った。ただ単身の人にしかできないだろう。
読書メーターより引用
『年収90万円で東京ハッピーライフ』の悪い口コミを見ていくと、著者と同じ生活するにはハードルが高いという声が見られました。
しかし、著者の生活すべてを取り入れる必要はなく、参考程度に学ぶ読者が多かったので、総合的には高評価となっていました。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』を読んだ感想

『年収90万円で東京ハッピーライフ』を読んで、著者のような人間を知る機会は、今回のように本を出版する場合か、情報発信をしなければないのだと思いました。
実際、著者は「隠居生活をしている」と言っており、今回のようなことがなければ大多数の人間が彼の考え方を知ることはなかったでしょう。
「誰かの常識は誰かの非常識」というように、この本は私に新たな考え方を与えてくれました。
せっかく人として生まれ、これからの人生を過ごすのであれば、何かにとらわれるような生活をするのではなく、気楽に自由にもっと自己中心的に生きてみようと思えた本でした。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』はどんな人におすすめ?

『年収90万円で東京ハッピーライフ』はこんなひとにおすすめです。
- 社会人としての生き方に疑問を抱いている
- 今の暮らしを変えたい
- 新たな価値観を学びたい
- 隠居生活に憧れがある
- 人間関係に悩みがある
この本は、年収90万円で暮らす方法が記載されているわけではなく、人生を気楽に生きるための考え方も多く記載されており参考になる部分が多数あるので、悩みが絶えない方にもおすすめの一冊です。
おわりに

『年収90万円で東京ハッピーライフ』は、口コミで自己啓発かと思われるほど、濃い内容が多く書かれています。
普段知ることのない一人の生き方を知ることで、自分にとってまた新しい考え方を取り入れることが可能になります。
そんな一冊を読んでみてはいかがでしょうか?


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