【あらすじ・レビュー】『青空の卵』インドア探偵が贈る、日常の解決譚

『青空の卵』の概要

タイトル 青空の卵
著者 坂木司
出版社 東京創元社
出版日 2002年05月30日
ジャンル ミステリー

坂木司による推理小説シリーズ「ひきこもり探偵シリーズ」は、そのデビュー作である『青空の卵』を含む3部作で構成されています。

このシリーズは、日常の謎を解き明かす探偵の活躍を描く一方で、事件の背後に潜む人間関係や心理を深く掘り下げ、登場人物たちの内面に焦点を当てています。

坂木司の緻密な筆致により、読者は推理のプロセスだけでなく、登場人物たちの成長や葛藤、そして人間性の多様性に触れることができます。

created by Rinker
¥902 (2026/01/29 11:48:08時点 楽天市場調べ-詳細)

『青空の卵』のあらすじ

ここからはネタバレを含みますのでご注意ください!

主人公・坂木と探偵・鳥井の関係

探偵・鳥井真一は、引きこもりから、在宅の仕事をし、自宅より近所の食品店までの北限500メートル
以内の圏内で生活しています。

物語は鳥井の友人である坂木司の視点で語られ、周りで起こる出来事(「日常の謎」と呼ばれる、ふと気になること)を鳥井に尋ね、解決していく推理小説です。

鳥井は、その場で言い当てることもありますし、時には坂木と現場へ同伴し、解決への糸口を見つけることもあります。

二人の相互依存

『青空の卵』の序盤、鳥井は坂木がついていなければ外を出歩けない、繊細で引きこもり体質な人物と
して描かれており、鳥井が坂木に依存している、という印象を読者に与えます。

しかし、物語中盤の三話、坂木は「鳥井に依存されること」そのものに対して、自分自身も依存していることに徐々に気づき、大きな衝撃を受けるのです。

だから、言ったじゃないか。
依存してるのは、僕のほうだって!

『青空の卵』p291-


さらに深まる共依存

物語佳境の第四話、自身が引きこもる原因となったトラウマの一部である、父・誠一の突然の訪問により、メンタルを大きく揺さぶられ、部屋に鍵をかけ閉じこもってしまいます。

連絡を受けた坂木が部屋の前に立ち、叫びます。

「僕は裏切らない!」

『青空の卵』p301-

その声に安心した鳥井は、部屋から出て、泣きながら胸の内を坂木に明かし、さらに互いを信頼するのです。

この依存関係は、シリーズ2・3作目と続く中で、少しずつ良いものへと変化していくのです。

created by Rinker
¥902 (2026/01/29 11:48:08時点 楽天市場調べ-詳細)

『青空の卵』の口コミ・評価

良い口コミ・評価

謎解きで、最後は穏やかな気持ちになれる本でした

読書メーターより引用

鳥井くんと坂木くんの関係性が良かった。よく描かれる友人関係とひと味違って、時に不安定さにドキリとしつつ、かけがえない絆も感じる。続編も読みたい!

読書メーターより引用

何度目かの読了。温かい気持ちになる。こんなふうに優しく思い遣りに溢れた視点で、他者や物事を見つめられるようになりたいと、いつも思う。

読書メーターより引用

『青空の卵』の良い口コミを見ていくと、鳥井と坂木、二人の関係性の温かさや、ともに成長していく様に心動かされた方が多いようです。

また、ミステリー的な要素に関しても高評価の声が多く見られました。

悪い口コミ・評価

ちょっと綺麗事とか説教っぽい部分が多いかな?と思いつつ、読み終わった後にはこんなお話が必要な時もあるのかも。と思った。

読書メーターより引用

引きこもり探偵に馴染めなかった。後半の家族を持つ意味については、なるほどと思わされた。

読書メーターより引用

出てくる人みんな善人かっ‼️ってツッコミたくなる1冊。荒んだ心にはちょっと物足りないモヤモヤが残ります(笑)いい話なんだけども!坂木と鳥井…現実にいたらちょっとめんどくさいタイプだなぁ…。

読書メーターより引用

『青空の卵』の悪い口コミを見ていくと、鳥井の人間性や、説教的な文体への批判がいくつか見受けられました。

しかし、これらは作中で鳥井が成長に合わせて改善されていきます。そういった仕様も物語の一部なのでしょう。

created by Rinker
¥902 (2026/01/29 11:48:08時点 楽天市場調べ-詳細)

『青空の卵』を読んだ感想

『青空の卵』は、読んでいる間心に響くものでした。坂木司さんの文章は、読者を物語の世界に引き込み、そこで起きる出来事に共感させる力があります。

特に、主人公の鳥井の複雑な心情や、周囲の人々との関係性の描写には、深い人間味が感じられました。

物語が進むにつれて、登場人物たちの成長や葛藤が繊細に描かれていき、それが私の心に深く響きました。

また、ミステリーの要素も楽しめましたが、それ以上に人々の心の温かさや優しさが物語を彩っていることに感動しました。

全体を通して、この作品は心に残る感動を与えてくれる素晴らしい物語であり、これからも続きが楽しみな本です。

『青空の卵』はどんな人におすすめ?

『青空の卵』は、こんな人におススメです。

  • ミステリー小説や人間ドラマが好きな方
  • 登場人物の成長や葛藤に興味がある方
  • 繊細な文章や感情豊かな描写に魅力を感じる方
  • 日常の謎や人間関係の探求に興味がある方
  • 料理や食べ物の描写に興味がある方

登場人物たちの関係の変化、悩み、そして成長に興味がある方はぜひご一読ください。
たくさんの発見と感動があるはずです!

おわりに

『青空の卵』は、ミステリーの要素だけでなく、登場人物たちの成長や葛藤、そして人間関係の描写にも注目が集まります。

物語の中で、ひきこもりの探偵とその友人である語り手の二人が、日常の謎を解き明かしていく過程で、彼らの関係性や心情が深く掘り下げられます。

読者は彼らと共に成長し、彼らの喜びや悲しみ、挑戦と克服を共有することで、物語により一層の共感を抱くことができるのです!

created by Rinker
¥902 (2026/01/29 11:48:08時点 楽天市場調べ-詳細)

「本を読みたいけれど、そんな時間がない、、、」

そんなあなたに朗報です!
通勤中に本が聴けるアプリ – audiobook.jpを使えば、聴くだけでストーリーの世界観に入るこむことが出来ます!

・子育て中で忙しくて本を読む時間がない
・通勤時間は混雑していて本を開けない
・活字を読む元気がない

このような方にピッタリのサービスです!
14日間の無料体験することもできるので、お試しでやってみるのもおすすめです!
隙間時間を活用して、本をどんどん取り込んでいきましょう!

スポンサーリンク
ミステリー小説
シェアする
りーふをフォローする
Leaf Log

コメント

タイトルとURLをコピーしました